NZ旅行(前日譚)

 2019年2月

ニュージーランドに8日間行ってきた。

 

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ニュージーランドは憧れの地である。

中学生の時からロードオブザリングが大好きで、15年前からその壮大で自然豊かなロケ地を訪れたいと思っていた。

 

2.5次元(?)の初恋はレゴラスで、中学生の私はWOWOWで録画したロードオブザリングのVHSを擦り切れるほど見た。

エルロンドの会議に召集されたレゴラスが馬から降りて顔に寄るシーンの衝撃は、ロードオブザリングが好きな人なら分かるはず。

なんかもう、あ、本当にエルフが存在するのかと。緑葉の王子は夢ではなかったのかと中学生ながらに思った記憶がある。

(※その後見かねた母親がDVDを買ってくれた)

 

そして映画で映し出される数々の中つ国スポット。

原作の指輪物語は風景とか人物とか、とにかく目に見えるものの描写がとても美しいのだけど、その想像上の景色が、映画で再現されていることに驚き、

緑豊かなホビット庄に、荒涼としたローハン平原、旅の仲間の通った道がニュージーランドに実在することに驚いた。

 

「死ぬまでに中つ国をこの目で見たい・・・」

と15年間思い続けた私は、今回偶然にも冬に長期休みが取れ(南半球は夏のベストシーズン)、仕事しかしてこなかったのでお金が貯まっていた、というタイミングに巡り合うことができた。

 

まあ普通のニュージーランド旅行なら何回か行けそうなタイミングはあったけど、ロケ地に限定すると一緒に行ける友人がおらず、ひとり海外旅行に踏ん切りがつかなかったのが大きな原因。

結局ひとりで行くことに抵抗がなくなった20代後半での実現となった。

 

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ここまで引き延ばしたからには、ロケ地に限定したコースを組みたい。

そこで宿や飛行機、オプショナルツアーの手配は、ニュージーランド旅行に特化した代理店にお願いをした。

ロードオブザリングが大好きで、とにかくロケ地をまわれるだけまわりたいこと、金銭的にはこのくらいで、出発日はこの辺りで・・・ってな感じでメール。

数日後に送られてきた日程表を見てひっくり返った。

 

「アンドゥインやアイゼンガルド等のロケ地を散策」

「4WDでしかアクセスできない大自然の中を走り抜け、数本の川を渡り、実際にエドラスの丘に立つことができます」

「ボロミアがメリーとピピンを助けるために戦死した場所など、LOTRのロケ地をくまなく訪れます」

 

いやいやいやいやいや〜〜〜〜〜〜〜

なんだこの聖地巡礼完全網羅みたいなコースは!!??!

いや確かに聖地巡礼のために組んだけど、それでもこんなてんこ盛りになる!!??と動揺しつつも、ふたつ返事で入金。

 

各都市の回り方も、一番安くなるように組んでくれて、航空会社は憧れのニュージーランド航空にしてくれた。

ホテルは本当は安宿が良かったけど、一応初めてのひとり海外なので普通のホテルに。

ユースホステル利用ならあと5万くらいは浮かせられたらしい)

なんかもう15年分のすべての願望が詰め込まれていて、行く前から猛烈に感動。

 

と同時に「英語ガイドがお迎え」「英語ツアー」という文字にビビり始める。

ホビット村は超有名な観光地なので日本語ツアーも催行されるが、それ以外は基本的に英語ツアーのみ。

義務教育レベルの英語力でどこまで楽しめるか不安しかなかったが、まあホテルでピックアップしてくれるツアーなら身の危険はないだろうと思い、

なんなら日本での仕事の方がストレス大きくて身の危険しかないわ〜とかぼんやり思いながら、初めてのひとり海外旅行に臨んだのである。