NZ旅行(2日目ー①)オークランド空港編
朝9時、ほとんど眠れないままオークランド空港に到着した。
寝不足で頭はまわっていないが、今日から丸々6日間中つ国を堪能できる喜びを噛みしめる。
とはいうものの、初めてのひとり海外旅行はやはり不安だ。
初日は空港の到着ロビーに、旅行会社の方が迎えにきてくれることになっていた。
迎えに来てくれたのは若い女性だった。
「ロードオブザリングがお好きなんですってね!」と言われ、少し気恥ずかしくなる。
確かに今回はロードオブザリングのロケ地巡り(というかほぼロケ地しか行かない)のツアーを組んでもらったのだ。至極まっとうな挨拶である。
「あ、早速あそこで写真撮りましょう!」と言われて目を向けると・・・
あ〜〜〜〜〜〜〜〜
オークランド空港 pic.twitter.com/2Z1KiJhiT1
— もこ (@mokoharu_nz) March 7, 2019
これは・・・写真でしか見たことのないあの有名な・・・
ドワーフの石像〜〜〜〜
旅行会社の人に石像とのツーショットも撮ってもらった。
寝不足とむくみでひどい顔だった。悲しい。でも嬉しい。
「On loan from Middle-earth」
そうですか、中つ国は存在するんですね・・・・
これまでの人生で出会った、ロードオブザリングが好きなリア友は多くない。
8年ほど前にツイッターを始めるまで、ロードオブザリングを語れる人は母しかいなかったのだ。
好きな映画は?と聞かれると、「あの、ロードオブザリングって映画なんですけど・・・」と自信なく言うこともあった。
さらに原作の指輪物語なんぞ、読んだことある人には滅多に出くわさない。
自分の好きなものが理解されない、その悲しさを何度も味わってきた。
なのにこの国ではロードオブザリングが強い市民権を得ている。
きっと「ロードオブザリング?あのめっちゃ長くて難しいやつでしょw」と言われることもないし、「あの魔法使いなんだっけ?ダンブルドア?」と言われることもないのだろう。
夢のようなところに来てしまった。
目頭が熱い。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
ドワーフに心奪われながら、旅行会社の人に連れられて空港を出た。
暑い。そして日差しが痛い。
オゾンホールがあいている関係で、紫外線の強さは日本とは比べものにならないらしい。
帽子だけじゃなくて、サングラスも持ってくればよかった。
車でオークランド市内のホテルまで案内してもらった。
ホテルに荷物を預けた後は、一日中フリータイムの予定だ。
オススメの観光地を教えてもらったり、ニュージーランドの小ネタを教えてもらったりした。
車内で聞いた話で一番衝撃的だったのは、ニュージーランド人は本当に残業しないということ。
もちろんそういった話を聞いたことはあったが、ジャパニーズ社畜マインドに毒されている私は、「いやいや、ゆうてもそれなりに残業しなきゃ仕事回らんだろ〜」と思っていた。
でも本当に残業しないらしい。3時半には帰宅ラッシュが始まるんだとか。
「仕事が終わらなかったらどうするんですか?」
「終わらなかったら翌日やればいいんです(にっこり)」
スマホには職場からのメールが届いていた。
でもわたしが今いるのはニュージーランド。
終わらない仕事は明日やればいい。