NZ旅行(2日目ー①)オークランド空港編

朝9時、ほとんど眠れないままオークランド空港に到着した。

寝不足で頭はまわっていないが、今日から丸々6日間中つ国を堪能できる喜びを噛みしめる。

 

とはいうものの、初めてのひとり海外旅行はやはり不安だ。

初日は空港の到着ロビーに、旅行会社の方が迎えにきてくれることになっていた。

 

迎えに来てくれたのは若い女性だった。

ロードオブザリングがお好きなんですってね!」と言われ、少し気恥ずかしくなる。

確かに今回はロードオブザリングのロケ地巡り(というかほぼロケ地しか行かない)のツアーを組んでもらったのだ。至極まっとうな挨拶である。

 

 

「あ、早速あそこで写真撮りましょう!」と言われて目を向けると・・・

あ〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

これは・・・写真でしか見たことのないあの有名な・・・

 

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ドワーフの石像〜〜〜〜

旅行会社の人に石像とのツーショットも撮ってもらった。

寝不足とむくみでひどい顔だった。悲しい。でも嬉しい。

 

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「On loan from Middle-earth」

そうですか、中つ国は存在するんですね・・・・

 

 

 

これまでの人生で出会った、ロードオブザリングが好きなリア友は多くない。

8年ほど前にツイッターを始めるまで、ロードオブザリングを語れる人は母しかいなかったのだ。

好きな映画は?と聞かれると、「あの、ロードオブザリングって映画なんですけど・・・」と自信なく言うこともあった。

さらに原作の指輪物語なんぞ、読んだことある人には滅多に出くわさない。

自分の好きなものが理解されない、その悲しさを何度も味わってきた。

 

なのにこの国ではロードオブザリングが強い市民権を得ている。

きっと「ロードオブザリング?あのめっちゃ長くて難しいやつでしょw」と言われることもないし、「あの魔法使いなんだっけ?ダンブルドア?」と言われることもないのだろう。

 

 

夢のようなところに来てしまった。

目頭が熱い。

 

 

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ドワーフに心奪われながら、旅行会社の人に連れられて空港を出た。

暑い。そして日差しが痛い。

オゾンホールがあいている関係で、紫外線の強さは日本とは比べものにならないらしい。

帽子だけじゃなくて、サングラスも持ってくればよかった。

 

車でオークランド市内のホテルまで案内してもらった。

ホテルに荷物を預けた後は、一日中フリータイムの予定だ。

オススメの観光地を教えてもらったり、ニュージーランドの小ネタを教えてもらったりした。

 

 

車内で聞いた話で一番衝撃的だったのは、ニュージーランド人は本当に残業しないということ。

もちろんそういった話を聞いたことはあったが、ジャパニーズ社畜マインドに毒されている私は、「いやいや、ゆうてもそれなりに残業しなきゃ仕事回らんだろ〜」と思っていた。

でも本当に残業しないらしい。3時半には帰宅ラッシュが始まるんだとか。

 

 

「仕事が終わらなかったらどうするんですか?」

「終わらなかったら翌日やればいいんです(にっこり)」

 

 

 

スマホには職場からのメールが届いていた。

でもわたしが今いるのはニュージーランド

終わらない仕事は明日やればいい。

 

スマホを閉じ、オークランドの中心地に入って行った。